当社は鉄道業界に特化した車両用部品メーカーですが、これまでの取り組みを創出された価値から捉えると、「安全保持具の機能性向上」「音環境の最適化」「地域の魅力の顕在化」の3つに整理できます。鉄道事業者様、乗客の皆様にもっと喜んでいただくために、新しい取り組みを継続的に進めています。ここでは、「安全保持具の機能性向上」側面から進めている3つの取り組みを紹介します。
MIKAMIの抗菌シリーズにおける抗菌つり手は無機抗菌剤を練り込み抗菌性能を付与した大手樹脂メーカー製の高機能樹脂を使用しております。試験方法は、材料上に菌液を接種し、PEフィルムで覆って菌液を表面に広げ、一定時間後の菌濃度の変化を調べるフィルム密着法(JIS Z2801)です。
※JIS(日本工業規格)では、加工されていない製品の表面と比較し、抗菌活性値2以上(細菌の増殖割合が100分の1以下)である場合、その製品に抗菌効果があると規定しています。
MIKAMIのやさしいつり手シリーズは、つり手の握りやすさに着目して開発しております。九州大学との共同研究により、円形や楕円からなる13の握り部の断面形状に対する主観調査を実施し、理想的な断面形状を抽出しました。共同研究から得られた知見に基づき、鉄道事業者様のご意見も取り入れながら、乗客の皆様の安全性向上に寄与するつり手の開発を進めています。
MIKAMIのやさしい握り棒シリーズは、握り棒の握りやすさに着目して開発しております。鉄道車両の中には様々な場所に握り棒が設置されていますが、乗客の皆様のアクセシビリティの観点から最適化の余地があると考えています。これまで以上の握りやすい握り棒の可能性を模索します。
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